M  Y  S  T  E  R  Y    L  E  A  G  U  E


美少女代理探偵
根津愛シリーズ最新作
《日常の謎》の皿に盛られた
企みのフルコース!

愛川 晶

『ダイニング・メッセージ』

四六判上製本
360頁
1890
円(税込)

見合いの席でなぜかシチューに入っていたビー玉、
上司の弁当の中身を匂いだけで当ててしまう絶対嗅覚≠フ女、
次々と桐野に送られる食人鬼≠ゥらのメール、
そして根津愛が仕組んだ……。
さまざまな謎が思わぬ広がりをみせ、
意外な「事件」に発展し、
これにかつてない活躍≠見せる
美少女代理探偵・根津愛シリーズ最新刊!
新キャラクターも登場! の新展開


本文から少しだけ


「そもそも、どうしてそんなに年の離れた男性とお見合いをさせられるはめになったのですか」
「強引に話を進めてしまったのは、義兄の母親なのです」
「例の心配性の加津子さんですね」
「はい。何しろ昔の人ですから、二十六の女はすでに崖っ縁。ぐずぐずしていると、もらい手がなくなる。本気で心配してくれていまして」
「三、四十年くらい前ならば、確かにそうでしょうけどねえ」
「それに、相手のお宅が相当な資産家なので、縁づければ私が幸せになれる。単純にそう考えているみたいです。ただ私としては、だからといって結婚に積極的になれるはずもなく、どうも気が進みません」
「なるほど。事情は大体わかりました。まあ、気が進まないのならお断りになれば……あっ、そうだ。何だかさっき、『断るに断れないような状況』とかおっしゃっていましたよね。あれは、どういう意味だったのですか」
「それは、ですねえ」
 尋ねると、靖香が形のよい眉をぐいと寄せ、 「私がその縁談を断りにくくなってしまったのは……実は、たった一個のビー玉が原因なのです」
  ため息混じりにそう言ったのだった